BRAND CONCEPT
1889年にジャンヌ・ランバンによって創設され、現存するフランス最古のクチュールメゾンである「ランバン」。美しいだけでなく心地よいファッションで女性に装う喜びを、伝統的なテーラリングをルーツに、柔らかく仕立てられる男性服は“すべての男性のために”。モダンなエレガンスに強さを秘めて精緻なバランスで展開するモードは、いまも進化を続け、世界中から愛されています。
「ランバン コレクション」はそのセカンドラインとして、ファーストラインのイメージを受け継ぎ、ラグジュアリーな素材と完璧なカッティング、細部にまでこだわった繊細なディテールは上質でモダン、ソフィスティケートされたアイテムを展開します。ファッションやライフスタイルを確立した、独創性豊かなすべての人のあらゆるシーンにフィットする、トータルコレクションをそろえています。
5つのキーワード
Luxe ゴージャス
パリのクチュールメゾンとしてのエスプリを共有 クラスを感じさせる贅沢さ
Rayonnement オーラ
周囲にオーラを放つ、強いパリスタイルの存在
Desir 欲望
自分自身を肯定し、他者に欲望を喚起させる
Exigence 品質へのこだわり
工業的クチュールの追求
Emotion 感情
着るひとに数々の感情を湧き起こさせる
TAILORING
パターンオーダースーツに秘められたクラフツマンシップ
1889年にパリで創設された、現存する最古のクチュールメゾン、ランバン。ランバン コレクションとは、そのセカンドラインに位置づけられるブランドです。伝統的なクチュールの技術によって仕立てられる、文化遺産といっても過言ではないランバンのビスポークスーツを、いかに現代を生きる日本人にフィットしたものへと磨き上げるか?ランバン コレクションはその命題への回答として、あえてパターンオーダーというシステム、そして日本を代表する名門ファクトリーでスーツを仕立てています。
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ファクトリー創業者の孫にあたる現社長は、こう語ります。「ランバンの技術を取り入れることで成長してきた私たちのベースは、イタリアでもイギリスでもなく、フランスにあります」。そんな彼の案内のもと、今回は皆様にランバン コレクションのスーツづくりの模様をお見せしたいと思います。
「私たちが目指すのは、昔ながらのクラシックなものづくりです。つまり手間暇かかることでも、そこに手を抜かずにやっていくこと」。穏やかな物腰のなかにも、自信を覗かせる現社長。
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「クラシック」というと、つい手仕事で裁断したり、ミシンを使わずちくちくと手で縫ったりすることを想像してしまいますが、そこには私たちの大きな思い違いがあるようです。
このファクトリーの作業風景をじっくりと見ていくと、一見ミシンや裁断機の音が鳴り響く近代的な設備ではあるものの、そこで働く人々の仕事ぶりは、実に繊細であることに気づかされます。
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機械を使うのは、あくまでも「美しく仕立てるため」であって、手間を省くためではありません。ランバン コレクションのスーツ を一着仕立てるために要する工程は、およそ380!気が遠くなるような作業量です。「スピードを求めると、どこかをないがしろに しないといけない部分はどうしても出てきます。納期を短くするということは、そういう作業を無駄とみなすことでもあるのです が、本当はとても大切なことなんですよね」。
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「ランバン コレクションのスーツは全体の立体感とドレープ感、そして着心地においてはどこにも負けません」と胸を張る社長。 そんな彼が最も大切にしているのが、襟からバストまわりをつくり込む工程です。アイロンワークにより立体感を与えた生地。毛芯 と呼ばれる天然素材の芯地を、表地と縫い合わせて一体化させる「芯据え」という工程。筒状になった袖を少しづつボディと一体化 させる、袖付けの工程……。その微妙な調整には職人の熟練した技術とカンが不可欠。彼らの手によって、さっきまで平面だった生 地は、みるみるうちに立体的なジャケットへと姿を変えていきます。確かにこれは紛うことなきハンドメイド!
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一見しただけではわかりにくいかもしれませんが、袖を通してみれば、すぐにおわかりいただけると思います。着る人の体にぴった りとなじみつつも、そのラインをより美しく演出してくれる、立体的なシルエット。見た目はスマートなのに袖を通すとゆとりを感 じる、ソフトで快適な着心地。着る人すべてをエレガントに見せるランバン コレクションのオーダースーツは、フランスの美意識 と日本のクラフツマンシップの結晶なのです。