Navy Blazer & Soutien Collar Coat
2024.10.18feature
ランバン コレクションでは、リブランド以降初となる紺ブレを展開。おすすめのコーディネイトとともに紹介しています。他にも、これからの季節に着たい、最新機能を備えたAラインのステンカラーコートもご紹介。
Directed by_Tomoki Sukezane
(「ALLO!ALLO!EXPRESS Vol.3」より)
LCMとしては今まで縁のなかった金ボタンのネイビーブレザーです。が、今季はウィンザー公をテーマにしておりますので、アメリカンな雰囲気とはひと味違います。英国ムードをまとった紺ブレに挑戦しました。ラペルに花を刺しているのは、ウィンザー公のスタイルからヒントを得ています。肩パッドのないアンコン・ナチュラルショルダーですが、素材はラグジュアリーかつ張りの出るバスケット織り。緩い着こなしのできるジャケットですが、見た目は「きちんと」感をキープ。これがLCMの理念です。
併せるパンツはコットンフランネル素材。プレッピースタイルの代表である紺ブレ×チノパンとは一線を画すコットンフランネルの合わせは、コットンのカジュアル感とはき心地の良さは活かし、見た目はウールスラックスのようなきちんと感たっぷりです。滑らかさと微妙な光沢感は、チノパンでは絶対出せない気品にあふれています。モールスキンほど粗野ではなく、ベルベットほどゴージャスでもない。このコットンフランネル、ぜひ試して頂きたい1 本です。
ネイビーブレザーとの組み合わせではオフホワイトがお勧めですが、グレーやココア色もちょっと渋くていい感じ。
ステンカラーコートと言えば、まず思い出すのはフランスのジャック・タチの映画『ぼくの伯父さん』の主人公、ユロ伯父さんです。実際、1950~60年代のパリでは、バーバリーのウォーカーコートと呼ばれたA ラインのステンカラーコートが流行したそうです。ちなみに本国イギリスではA ラインは流行ら
ず、I ラインが主流だったもよう。僕の好きなタチの作品の中では、A ラインが大活躍していました。
今回発表したLCMのステンカラーコートも当然A ライン。蒸れにくくて暖かい、デタッチャブルなライナー付きです。暖かい空気は保持し、蒸気は逃がす優れものなのです。「TATI」本体の素材は綿100%。撥水加工が施されています。一方「TATI NOIR」はエコフレンドリーなポリエステル素材。微細な光沢
がきれいです。
でも実はほんの少し、着古したようなシワを効かせています。その仕上がりが絶妙で、この手のコートにありがちな新品を着たときの気恥ずかしさはありません。アイテム名は、ベージュが「TATI」、そして黒が「TATI NOIR」。ボタンとジップには、バッグなどに使用されている頑丈なパーツを使い、単にオーセンティックなだけではない、モダンな表情に仕上がっています。
写真ではテーラードジャケットの上から着ていますが、ローゲージのタートルネックセーターに合わせるのもお勧め。パンツはコートのA ラインを活かすために細身のシルエットのものを。スーツを合わせるなら、ストレートシルエットのパンツもまた味わい深いと思います。
ライナーに使ったメッシュフリースは、大注目の最新素材。その新しさを是非体験してみてください。
「ALLO!ALLO!EXPRESS Vol.3」では他にもブランドの魅力を様々な角度からお伝しております。ぜひご覧ください。