ランバン コレクションのブルーを中村獅童が着る
2023.10.13feature
LANVIN COLLECTION
Starring SHIDO NAKAMURA
街ににぎわいが戻り、人との交わりや外出する楽しさを改めて実感する昨今。鮮度の高い「色」を差し込むことで、スタイリングの高揚感は格段にアップします。ブランドアンバサダー・中村獅童さんが今回着こなすのは、今季のキーカラー「ペトロール ブルー」。素材やシルエットでひねりを効かせたアイテムの数々が、エレガントな青の世界を作り出します。
「Roaring Twenties」をテーマに掲げる今シーズンは、ブルーとグリーンにグレーをほんの少し混ぜた「ペトロール ブルー」がキーカラーとして登場しています。ブランドのアイコンカラーである「ミッドナイト ブルー」とのシックなムードにも似て、どことなくヨーロッパの冬の空の色を連想させる色合いが、落ち着きと洒脱な雰囲気を放ちます。獅童さんにはブルーのロゴ入りニットとポロカーディガンのアンサンブルを着用していただきました。
初お目見えのロゴアイテムは、パリのキャバレーやネオンカラーに着想を得たカラーを用いたクルーネックニット。上質なエキストラファインメリノウールの糸をハイゲージで丁寧に編み上げた一枚は、そのままストンと着るのはもちろん、アウターを重ねても美しく見えるネックラインが特徴です。同素材・同色のフライフロントのポロニットカーディガンをあわせれば、エレガンスが際立つアンサンブル・スタイルが即完成します。
「ブルーのニットとカーディガンを重ねてアンサンブルとして着るこのスタイル、とても洒落ているなと思います。こういうキレイな色味は、やや敬遠しがちというか、自分は似合わないかもと思ってしまうのですが、そういう方にこそ、ぜひおすすめします。春以降、マスクなしでも外出できるようになり、久々にお洒落して出かけた時に『なんて楽しいんだろう』と改めて感じる瞬間がありました。その時と似た感覚があるので、今まで着たことのない色を差し込むことで、気分も一新するはずです。男性でもブルーやオレンジといった色を、躊躇なくトライしてみていただきたいですね」。
しっとりとなめらかな肌触りと、艷やかな光沢がラグジュアリーな風格を放つ高級ベルベット素材を、軽い着心地のコーチジャケットにアレンジ。セットアップ可能な同素材のパンツは、脚長効果も期待できるセミブーツカットに。テーラードよりもリラックスしたムードながらも、ルックスはシックでエレガント。ドレッシーな素材とカジュアルなシルエットのミックスマッチが、さまざまなシーンに彩りを添えてくれそうです。
しっとりとなめらかな肌触りと、艷やかな光沢がラグジュアリーな風格を放つ高級ベルベット素材を、軽い着心地のコーチジャケットにアレンジ。セットアップ可能な同素材のパンツは、脚長効果も期待できるセミブーツカットに。テーラードよりもリラックスしたムードながらも、ルックスはシックでエレガント。ドレッシーな素材とカジュアルなシルエットのミックスマッチが、さまざまなシーンに彩りを添えてくれそうです。
20代の頃はアメカジ全盛で、古着のジーンズにライダースジャケットを羽織り、エンジニアブーツを合わせるスタイルが多かったと語る獅童さん。ブティックを経営していたお母様の影響で上質を知ることの大切さを知り、様々なスタイルに挑戦。着用体験を積み重ねたことが大いに役立っているといいます。
「高校の卒業祝いに母が、イタリアンブランドの高級スーツを買ってくれたことがありました。『いいものを着なさい』『上質が似合う男になりなさいと』とことあるごとに言われても当時はピンと来ませんでしたが、何十年とたった今はすごくいい経験をさせてもらったと思っています。母には演劇でも様々な演目を見せてもらい、それが今の仕事にも存分に活きています。様々なものを見て試すことで視野が広がり、自分の中で経験となって積み重なっていくことが重要なのだということは、母に教わった部分でもありますね」。
店で試着するときは、パートナーや友人を連れ立って、新しいアイテムを身に着けてみた時の印象をストレートに言ってもらうのも、大いにありだと獅童さんは続ける。
「一番身近な人に褒めてもらうとか、意見を言ってもらうのは、とても大事なことだと思います。本気で言ってくれる人が『似合う』と褒めてくれれば、大きな自信にもなりますからね」。
コーデュロイのローファージャケットとワンタックテーパードスラックスのセットアップは、コットンにカシミヤをブレンドしたことで生まれるハレーションで、洗いざらしのような風合いが実現しています。柔らかな手触りと、ストレッチ入りの着用感は、今までのコーデュロイの概念を変えるほどの快適さです。同素材のバケットハットとあわせれば、リラックスしたムードも加わります。
クローム鞣しされた最上級のラムナッパレザーを用いたシングルライダースは、イタリアのラグジュアリーアウターブランド・EMMETIへ別注したもの。軽量の中綿入りであたたかく、ボディに馴染見やすいのも大きなポイントです。アールデコ調の幾何学プリントの比翼仕立てのシャツをインにあわせれば、スポーティでありながらも知的なムードが漂うスタイルに。ニュアンスのあるグレイッシュブルーの色合いも格別です。
クローム鞣しされた最上級のラムナッパレザーを用いたシングルライダースは、イタリアのラグジュアリーアウターブランド・EMMETIへ別注したもの。軽量の中綿入りであたたかく、ボディに馴染見やすいのも大きなポイントです。アールデコ調の幾何学プリントの比翼仕立てのシャツをインにあわせれば、スポーティでありながらも知的なムードが漂うスタイルに。ニュアンスのあるグレイッシュブルーの色合いも格別です。
プロフィール
中村獅童 Shido Nakamura
1972年生まれ。祖父は昭和の名女方と謳われた中村時蔵、父はその三男、三喜雄。叔父に映画俳優・萬屋錦之介、中村嘉葎雄を持つ。8歳で歌舞伎座にて初舞台を踏み、二代目中村獅童を襲名。以来、古典から新作まで様々な歌舞伎に挑戦。また映画やドラマ、舞台でも唯一無二の存在感を発揮し、数々の作品に出演。出演中の「錦秋十月大歌舞伎」では山田洋次 脚本・演出の『文七元結物語』で左官長兵衛役を熱演。11月23日には北野武監督作品の映画『首』が公開。
Fashion Direction:Tomoki Sukezane
Photograph:Junji Hata(Cyaan)
Hair & Make-up:masato(B.I.G.S.)
Text:Satoko Hatakeyama