11月23日に公開された北野武監督の話題の新作映画『首』では、オリジナルキャラクターを鮮やかに演じ、ストーリーに華を添えている中村獅童さん。5月に開催された第76回カンヌ国際映画祭では、同作品の共演者とともに和服の正装でレッドカーペットを練り歩いた獅童さんは、イブニングクローズの着こなしも見てのとおりパーフェクト。堂に入った佇まいもさることながら、イブニングスタイルをドレスダウンする際のアイディアも語ってくれました。

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ランバンの創設者ジャンヌ・ランバンが活躍していた1920年代。当時のパリを闊歩し、のちに世紀の芸術家となったパブロ・ピカソが着ていたジャケットから着想を得たパブロジャケットは、前シーズンまでやや長めの着丈でコート風だったものを、丈を短めにした軽やかな印象にリニューアル。様々な素材を当て込んだスペシャルバージョンも登場し、着こなしの愉しみがさらに広がります。

「僕もかなりの服好きですけれど、クリエイティブディレクターの祐真朋樹さんご自身が根っからの服好きで、それが仕事になっているというのが本当にすごいことだと思います。服への愛着や、人生観までもがアイテムに投影されている。ランバン コレクションの服にこうやって袖を通すたびに、それは強く感じますね。それに加えて、お洒落する楽しさを、より多くの人に感じてもらいたいという気配りやさじ加減も絶妙です。僕が演じる芝居でもそうで、最も大事にすべきことは、ご覧になっていただくお客様に心から楽しんでいただくこと。ファッションをもっと楽しもう、新しいアイテムにトライしてみようというその想いとコレクションのラインナップには、今回もワクワクさせられましたね。ぜひ店頭で試着していただき、その思いを感じてみてください」

プロフィール

中村獅童 Shido Nakamura

1972年生まれ。祖父は昭和の名女方と謳われた中村時蔵、父はその三男、三喜雄。叔父に映画俳優・萬屋錦之介、中村嘉葎雄を持つ。８歳で歌舞伎座にて初舞台を踏み、二代目中村獅童を襲名。以来、古典から新作まで様々な歌舞伎に挑戦。また映画やドラマ、舞台でも唯一無二の存在感を発揮し、数々の作品に出演。11月23日には北野武監督作品の映画『首』、12月1日には三池崇史監督作品の映画『怪物の木こり』と出演作が続々と公開。12月には東京・歌舞伎座で親子3人での『超歌舞伎』も控えている。